長女の私としては、父の望み通りにやり切ったと思っています。一緒にいて父の知らない事を知れたり、父が伝えたい事などたくさんお話しできて、悔いが残ることは今の所ないですし、良い経験と言って良いかわかりませんが、体験させてもらいました。

本人は病院でひとり孤独に逝くのはイヤだな…と言っていたので、自宅で家族と常に一緒
にいられて、幸せだと言っていました。

余命数ヶ月と言われ、「病院での生活より面倒や迷惑かけるけど、この家にもう少し居させて欲しい」という夫の思いを聞き、迷うことなく訪問診療・訪問看護を受け、夫の希望通りに我が家の自分のベッドで最期を迎えることができました。後悔もありますが、まずは夫の希望をかなえられたことが何よりです。

夫の病状の変化から目が離せなくなると、私自身も精神的にも身体的にも辛くなり看護師さんに助けを求めてしまいました。「辛い時は無理せず口に出して私たちに言って下さい」と私の心にも寄り添ってもらい、ピーンと張っていた糸がゆるんでいくような感じになりずいぶんと楽になりました。

何をどう食べさせていいのか。オムツの交換等、わからないことだらけでした。わからないことや困ったことは主治医やオハナの皆さんに聞きまくっていました。

服薬については間違えられないのでオハナに電話して相談すれば、何時であろうと、すぐに対応してくれたので助かりました。

訪看のみなさんには感謝の一言で足りません。初めに来ていただいた時の安心感と頼もしさ、そして丁寧な処置など、病院にいると絶対そこまでしてもらえません。本人も家族も満足です。

たったの５日間でしたが、もっと長い間みていただいた気がします。ずっと前から知っている方たちだと思わせてくれたのは皆さんのお人柄だと思います。安心してお願いすることができました。もっと早くから来ていただいていれば良かったと思っています。

患者、そして家族に対しても気配りは大変立派でした。さすがプロの看護師さんです。私はオハナさんに逢えて、こんなに嬉しいことはありません。心から感謝しております。