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🏠【お料理部】手羽元DE参鶏湯風スープ&庶民の味方トン汁🍲
- 鶏手羽元5本
- 長ネギ(青い部分)1本分
- しょうが30g
- 米大さじ2
- 塩少々
- 水700ml
- 鶏がらスープのもと大さじ1
- 酒大さじ2
- ごま油小さじ1
- 刻みネギ適量

Kさんのお食事は鼻のチューブから摂っていらっしゃいます。鼻のチューブからの食事は栄養バランスは良く体調は維持できますが、お食事の奥深いところが少し満たせません。
料理研究家の土井善晴さんがとてもわかりやすくお話しされていました。
一汁一菜
「人と人」とのつながりとしての料理
美味しいものを作るもの
料理とは創造性
相手を思いやって料理するので
そこに情緒が生まれる
人の思いが料理の行為の中にあるなぜ人間が料理をするのでしょう。美味しいものを作らなければいけないというのは西洋的なものの考え方です。元来、季節を食べる日本料理は自然主義で何もしないを最善とします。では日本のクリエーションが何かというと、深化です。いかに深めるかということです。例えば季節を3つに分けて、走り物・盛り物・名残ものと表現します。同じ物なのに違う意味を持たせる自然という変化を食べ、その時々で味が違う季節の移ろいを食べているのです。鮮度や瞬間の味を楽しみます。例えば目の前のお刺身がきれいだと感じるには漁師さん、卸業者、トラックで運んだ人魚屋、魚を捌いた人、みんながちゃんと仕事をしたからこそなんです。これまでの時間がずっとあるからこそ今この瞬間があるのです。
『一汁一菜』でよいという提案/土井善晴より引用
忙しい現代人にとっての食事は空腹を満たすことだけになってしまうこともあるでしょう。こういう私も子育て時期の毎食の調理は苦痛でしかありませんでした。そんな辛い毎日をやり過ごせたのは「美味しい!」という喜ぶ家族の表情が支えだったなあと振り返るとそんな風に感じます。その頃の私にはかなり思いが薄い料理の行為でしたのが身にしみる思いです。もしも、私のあの頃と同じ辛さを抱えている方がいらっしゃるのでしたら、人と人とのつながりとしての料理という違う見方も知って頂けたらと思います。
Kさんの話に戻りますが、せめて味覚を楽しんでいただきたいという思いからご家族と一緒に味覚刺激ケアをはじめて3年目となりました。はじめた頃は舌の上に味をのせても反応が薄かったですが、徐々にお気持ちが伝わるようなときも増えてきました。お好みに合わないと全く口や舌を動かさないですから。美味しい時はモグモグして、にっこりされることもあります。なるべくお好みなものを味わってもらいたいとも思いますが、ご家族のご希望や嗜好を参考にしながら、素材の優しい出汁が穏やかな日常の彩りになりますようにと願いを込めて…。
今回は初めて作りましたよ、参鶏湯風。お米とコラーゲンでとろみがつくので嗜好もありますが、お年寄りむきかと思います。手羽元はお財布に優しい食材ですね。
手羽元DE参鶏湯風スープ
【材料2人分】
作り方
【下準備】
鶏手羽元は骨に沿って切り込みを入れる。塩を振り、酒小さじ2(分量外)を回しかける。5分置いてキッチンペーパーで水気と血を拭き取る。しょうが皮を剥き薄く切る。米は予め洗っておく。
1.鍋に水を入れる。下準備をした鶏手羽元、長ネギ(青い部分)、しょうがを加えて中火にかける。沸騰したら弱火にして10分煮込む。
2.火を止めて長ネギ(青い部分)、しょうがを取り出しアクを取り除く。鶏がらスープのもと、酒、米を入れて再度中火にかける。
3.沸騰したら弱火にして10分煮込む。味をみて足りなければ塩で味を整える。仕上げにごま油を回し入れる。
4.器に盛り付ける。取り出しておいたしょうがは千切りにして、刻みネギと一緒に乗せる。
今回は大根とにんじんもプラスしてみました。
↓引用先

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